運転手付きレンタカーは違法か?合法か?

最近、運転手付きレンタカーが流行りだしている。5,6人乗りのワゴン車を運転手付きでレンタルし、家族旅行やグループ旅行に利用するらしい。利用者にとってはこれほど便利なシステムはない。自家用車だったら、運転者は飲めない。みんなが飲むのを横眼でみているしかない。列車に比べたら一人頭の旅費は格安になるだろう。でもなんか変です。その違和感を探ってみました。

レンタカー事業について

監督官庁は国土交通省で、法的には道路運送法の規制を受けます。道路運送法4条1項により、運転手付きレンタカーは認められていません。またレンタカー業の許可申請する際の基準として、【運転手の斡旋・紹介は認められない】と明記されています。
つまり、運転手付きレンタカーは違法となります。

運転手の派遣について

運転手派遣は厚生労働省の管轄になります。
労働者派遣法によりますと、短期雇用でも2か月以上、日雇い雇用(仕事があるときだけの雇用)は禁止になっています。

では何故運転手付きレンタカー業がなりたっているのでしょうか。

業者さんのホームページを見ると、運転手は派遣ではなく請負になっています。

※請負とは、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対して報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずると民法にさだめられている。

この法を運転手にあてはめて考えると、運転手は旅行者から、旅行という仕事を請け負う。旅行の終わりが、仕事の完成ということになるのでしょう。

ということは合法になるのでしょうが、また一つ疑問が出てきます。

労働者派遣法4-1に
労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準
というのがあります。
その区分によると、【業務遂行方法に関する指示、その他の管理を自ら行う】のが請け負いです。更に【肉体的労働力のみの提供は派遣となす】とあります。

自家用自動車運行会社は、この条文で請負会社と区分されますが、運転手付きレンタカーはどうでしょうか。業者さんのホームページに答えがありました。
注意事項として、運転手さんがレンタカーを取りに行った時点で、指示は運転手さんに移りますと書いてあります。
なんだか、太った身体を無理やりサイズの合わない洋服に納めている感じがしないでもありません。
違法か合法か悩むところですが旅行者には便利な商法ですよね。

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